グループホーム・世話人(2017年入職)市村 恵美子
前の仕事は老人ホームでの介護の支援員でした。
前の仕事は老人ホームでの介護の支援員でした。送迎の業務が年齢的に厳しさを感じてきて、その職場を退職した後、「家でじっとしていても…」と何か仕事はないかと探していました。そんな時、慶育会の世話人を以前やっていた方から仕事に空きがあるらしいよ、と紹介されました。老人ホームと障害の支援じゃ全然違うのでは?という不安もあったんですが、チャレンジしてみたいと思ったのがきっかけでした。
仕事ではあるけれど家庭でのお母さんとやることは同じ。
グループホームの世話人という仕事は、お母さんのやることだと思います。家庭で食事、洗濯、掃除といった家事をしますよね。世話人としての業務は全くそれと変わりません。朝は子どもたち(利用者さん)のための朝ごはんの支度をして、朝の声掛けをして、みんなでご飯を食べ、その後それぞれが仕事や日中の活動の場に行く準備をして出発、皆を見送ります。その後長い間の休憩があり、お昼すぎからまた洗濯物をたたんでそれぞれの部屋に入れたり、夕食の準備をします。夕方帰ってきた頃には皆ご飯の前にお風呂に入るので、お風呂の準備もしておきます。その後はご飯、後片付け、そして明日の準備をします。色々手助けすることもありますが、基本的には全部家庭でやることと変わらないですね。
家庭の中のお母さんのような存在。
栄養が偏ったりしないように、子どもたちが皆元気に生活してくれるように。
仕事を始めたばかりの時は子どもたち1人1人を知るのに時間がかかりました。それが今では少しずつ、ゆっくりと皆のことを理解し始めて。当たり前ですけど1人1人みんな違って、それぞれとの接し方を自分なりに考えています。ご飯を用意する時には野菜、肉、魚、偏らないようにメニューをいつも考えて用意しています。そして食べている時もできる限り一緒の場所にいて、昼の時間の仕事や日中活動の話を一緒にしています。11か所のグループホームがありますが、世話人はそれぞれのグループホームで担当があり、私の担当は男性4名のグループホームです。基本的には1人で仕事をしていますが、グループホーム全体の職員さんが毎日各ホームを回って、子どもたちの話も世話人の話も聞いていきます。何かわからない時はその都度聞いて、相談をしています。また、週に1度世話人の集まりがあり、それぞれのホームでの報告もそうですけど、他のホームの話や悩みなんかもお互いでお話ができていますね。
家庭でいうお母さんとして、優しい言葉、接し方を大事にしています。
仕事はやりがいのある仕事だと思います。そして毎日子どもたちと会って、話をしたり関わりを持っていく内に「自分の、我が子みたいに関わっていきたい」と今では思っています。まず自分で大事だと思っているのは、人の話をしっかりと聞いてあげること。その上で、優しい言葉かけと、優しく接することを大切にしています。
仕事は朝と昼過ぎから、長い間の時間がありますが、自分自身の家庭のこともその時間でこなせたりするので、むしろ仕事と自分のことの両立はやりやすいと私は感じています。お仕事をする上で「大変だなぁ」と感じることはありません。私のいるグループホームの子どもたちが元気に毎日過ごしてくれるように、支えていきたいと思っています。