なかまは就業面と生活面で必要とする方への支援を行う事業所です。
障害者就業・生活支援センター 生活支援ワーカー(2000年入職)大木 悦史
10年目で心機一転、なかまへ
私は福祉系の専門学校へ進学しましたが、選んだ理由は特別なく、専門学校時代は介護現場等を目の当たりにして圧倒されることが多かったです。
なんとなくで福祉に関わることが良いのだろうか?とも思ったのですが、それでも肢体不自由の方のボランティアなどに参加するにつれて、少しずつ福祉の見方が広がって行きました。卒業後、自宅から近くにあった慶育会へ入職。これも正直な話、なんとなくです。
入職後は当法人内の障害児入所施設で9年間勤務した後、現在の障害者就業・生活支援センターであるなかまに移動してきました。施設での子どもたちとの関わりは楽しいものでしたが、心機一転新たな場へ活躍の場を移すことになりました。学生の頃の気持ちと、今利用者さんに関わる気持ち、まるで違っているなぁと振り返ると感じます。
「障害者就業・生活支援センター」とは
なかまでは地域における障害者に対して、就業支援事業と生活支援事業の2種類を提供します。
就業支援事業に関しては、利用者さんを就職へつなげることや、就職した利用者が定着出来ているかの確認、相談などの様々な支援を行います。時には面接の練習も行います。
生活支援事業では、就業された利用者さんが自分の居宅で自立した生活を送れているか確認をしたり、必要であれば日常生活の指導も行います。また、金銭管理や通院なども大切な仕事です。
10人の方がいれば、10通りの支援
様々な支援のかたち
私はなかまでは生活支援事業を行っています。利用される方が自らニーズを自覚してなかまを訪問される方もいれば、こちらから利用者さんに働きかけるケースもあります。例えば、就労されている方でお金をお持ちになっている方が上手く使用する事が出来ない場合には、テレビなどの購入や旅行といったお金の使い方を提案してみることがあります。実際に一緒に旅行に行ったこともありましたね。また、利用者さんの家に出向き一緒に掃除をして自立を促すなどヘルパーのような側面も。10人なかまを利用される方がいたら、10人とも支援の仕方が変わるといっても過言ではありません。
多岐にわたる業務内容、大変だがその先にやりがいも
業務内容が多岐にわたるため、なかまで働き始めた当初は大変でした。利用される方と関係を築けていた先輩方とは違い、0から信頼関係を作らなければならかったですし。なかなか利用者に相談もしてもらえませんでした。それでも利用者の担当は私しかいないため、私がやらなければその人の生活に支障をきたしてしまいます。だから、頑張らなきゃと思います。利用者が健康で安定した生活が送れている事が1番なので、それを感じる時はやりがいを感じますね。
慶育会の魅力は職員間のつながりですね
なかまで働いていると事務所の外での業務が多く、基本的にひとりで業務に就くことが多いです。そのため時折寂しさを感じる事はあります。しかし、慶育会では交流会や職員旅行、新年会と言った他施設も交えた職員交流が沢山あります。そのおかげで、みな楽しく働けていますね。これほど行事が多い法人も珍しいかと。利用者さんはもちろん、職場内の仲間も含めていろいろな方とのつながりが持てること、これが慶育会の魅力かもしれません。